我が国は、戦後50年を経て、今や世界でも有数の経済大国に発展し、国際社会の中で重要な位置を占めるに至りました。それとともに、我が国が、様々な分野で果たすべき役割と責任はますます増大しているといえます。
21世紀に向かって、国際交流を通じて、諸外国との友好関係を築き、国際理解、国際協調を推進してゆくことは、我が国にとっても、国際平和の観点からも大変重要なことであります。
近年、教育交流の分野においては、我が国への関心の高まりとともに留学生数も順調な推移を見せ、受入れ体制も次第に整備されつつあるといえます。 こうした留学生数の量的な拡大に加えて、大学間協定に基づく1年程度の短期留学の実施、秋学期からの入学等々、留学生の修学に対するニーズも多様化する傾向にあり、 我が国としてもこうした様々な要望にきめ細かく対応していくことが求められているといえます。
ところで、我が国に学ぶ多くの留学生は、我が国の物価水準や住宅事情に加え、昨今の円高とも相俟って、特に私費留学生は経済的に多くの苦難を強いられている状況にあり、 より一層の活発な国際交流を推進して行く上での支障となっているともいわれております。
そこで、このような現状に鑑み、我が国に留学する海外からの前途有意な学生に奨学援助の手を差し延べ、いささかなりとも国際友好、親善ならびに人材育成に寄与することを願って財団の設立を行うものであります。
1995年10月18日
高瀬秀太郎
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